おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「任務の終わり」

2019年4月2日  2024年3月6日 
 
「任務の終わり」スティーヴン・キング
End of watch. Stephen King

「ミスター・メルセデス」「ファインダーズ・キーパーズ」に続く三部作のラスト。原題がひたすらカッコいい。ドラマ化もされたようだ。ネタバレでもOKな人のみ続きをどうぞ(この機能初めて使うw


【60字梗概】
癌に侵された元刑事が大量自殺を引き起こす計画を突き止め仲間と共に実行を阻止、人生最後の事件を解決させる。

60字梗概を書くと、その作品の骨格を知ることができる。優れた作品はエピソードやキャラ建てという装飾をそぎ落とした状態でもやはり優れているものだ。
キング作品は大抵この骨格が極太な上に装飾もガッツリなのだが、正直今回梗概書くのがやたらと難しかった。前二作に比べ散漫というか、盛りこみ過ぎて軸がブレているような気がしたからだ。特に後半、昏睡から醒めた殺人犯ブレイディが如何に自分の精神を操って他人に入り込み復讐計画を練ってきたかというのを、一つの章に全部盛り盛りに詰めている。いやそこはいつもの超絶長い前振りに散りばめるとこでしょ。プロットそのままみたいな説明はいらないよう…そしてここまで来たなら、ホッジスとブレイディのガチンコ精神対決をしてほしかった。余命短いホッジスがいわゆるエクソシストになって、ブレイディをあえて自分の体内に引きずり込んで一緒に死ぬ…みたいなラストを想像してたからかなり拍子抜け。もっと言えば、入り込んだブレイディがホッジスを食い尽くそうとしてウッカリ悪いもの(=ガン)も食って死んでしまい、ホッジスは奇跡の生還、でもいい。うん、そっちの方が良かった。
つまりホッジスの死が悲しいんだよう私は…(´;ω;`)タイトルそのままネタバレ状態なんて悲しすぎやろ…。ドラマでは違うラストにしてほしい。

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