おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

上司は思いつきでものを言う

2018年11月15日  2023年9月13日 
 
「上司は思いつきでものを言う」 橋本治

いわゆる新書はひっさびさ、しかも橋本治さんもひっさびさ。
日本人がなぜこうなのか、仏教伝来の頃まで遡って微に入り細に入ってほじくり返し、どうも儒学が染みついてるらしい、だから現代はこうなのだ、挙句結論は特にない、というかタイトルが始まりで全てでした。橋本さんのこういう本は大体そうなんだけど、一人ブレインストーミングとも言うべき語彙力の高さ・回路の細かさ・方向の多彩さに感心してしまう。飛躍しているように見えても経路はあって、ちゃんともどってくるのだ。
それにしてもこの本が出たのはもう十四年も前だけれど、今の状況はまさにその予言通り、「世界中のどこにももう現場はない」。曰く、いつも新しい発想で先を走ってはルールを書き換えられ失速させられてきた日本人。今度はどうする?それでもやはり痩せてしまった「現場」を地道に構築していくしかない。ただそれはもう「大きくなること」が目的ではない。では何?そこを教えてほしい…けどそれじゃダメなのよね。
どうするかは個々で判断して実行していくしかない。おかしなことには「ええーっ?!」と必ず声を出して呆れて。黙って退かないでしっかりアピール。正面切って争う以外に出来ることは割とある、はず。

最後に心に響いた一言:
「愚かな上司と正しい部下」「愚かな上司と愚かな部下」の組み合わせは存在するが、
「正しい上司と愚かな部下」の組み合わせは存在しない。なぜなら部下を愚かなままにしておく上司は正しくも賢くもないからだ。

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