「15時17分、パリ行き」

 
「15時17分、パリ行き」 クリント・イーストウッド
The 15:17 to Paris  Clint Eastwood(2018米)

クリント監督、もう88歳なのね!お体大事にして、一つでも多く新作を世に出してほしい。次は映画館で観なくちゃ。

【60字梗概】
幼馴染同士のアメリカ人男性三人が欧州旅行中、乗り合わせた電車内で発生したテロに立ち向かい、協力し合って犯人を取り押さえた。

と書いてしまうとあっさりだが、この映画は2015年に実際に起きた事件を元に作られていて、主人公の三人もご本人である。
子供時代の三人はまるでスティーブン・キングの小説の中から抜け出たよう。特に何かに秀でているわけでもない、少しはみ出し気味の、ごく普通の子供たちは、誰かの助けになりたいと願いつつ成長し、少々の挫折も経験しながら人生を積み重ねてきた。この映画はその救出シーンというより、そこに至るまでの奇跡的な「巡り合わせ」を描くのがメイン。その辺も、詳細な伏線を丹念に引いて後で回収していくキングの手法にとてもよく似ていて、リアル「事実は小説より奇なり」。
実際の事件の場面は非常に短いが、軍隊で訓練を受けているプロであっても、狭い電車内で明らかな殺意を以て攻撃してくる人間を抑え込むのは相当大変なことだとわかる。日本でも新幹線内で男が突然ナタを振るって暴れ、襲われた女性を庇おうと立ち向かった男性が命を落としたという事件があったので、辛い気持ちになった。
「誰かを助ける」というのは本当に凄いことだ。親の確かな愛情と、本人の努力と、効果的な訓練で身に着けたスキルが勇気を後押しする。今の自分に何が出来るか?は一生問い続けるべきことなんだろうなあと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿