「この世界の片隅に」片渕須直(2016)
こうの史代さんの漫画を読んだのは「夕凪の街 桜の国」が最初。やわらかなやさしい線でとても穏やかな絵柄なのに、描いている内容はなかなかに硬派だった。
「夕凪」での、
原爆を落とした人はわたしを見て
「やった!またひとり殺せた」
とちゃんと思うてくれとる?
というセリフ、もし翻訳するとしたらどう訳すのだろう。この深いニュアンス。
さて単館上映からじわじわと評判を上げ、全国上映へとステップアップしていったこの映画、本当は映画館で観たかった。でも観てからは、テレビ画面だろうがPCだろうがスマホだろうが、何でもいいからさっさと観るべきだったという気持ちになった。
何が起こってもひたすらに続く日常、その中で泣いたり笑ったり怒ったりしながらしたたかに生きる市井の人々を、ほとんど作為なくそのまま描いていて、大げさな表現は何もないのに、次第に登場人物が自分の身内かのように思えて来る。細部に至るまでの徹底した時代考証、実写ではここまでの再現は望めまい。実際に、この映画が好きすぎて人生初の同人誌を作ってしまった80代のおばあさまもいらしたらしい。そうだ漫画も買わねば。
そしてのんさん、思っていた以上に素晴らしかった。あの声と話し方で、すずさんという存在ととりまく世界をしっかり創り上げていた。
「夕凪」での、
原爆を落とした人はわたしを見て
「やった!またひとり殺せた」
とちゃんと思うてくれとる?
というセリフ、もし翻訳するとしたらどう訳すのだろう。この深いニュアンス。
さて単館上映からじわじわと評判を上げ、全国上映へとステップアップしていったこの映画、本当は映画館で観たかった。でも観てからは、テレビ画面だろうがPCだろうがスマホだろうが、何でもいいからさっさと観るべきだったという気持ちになった。
何が起こってもひたすらに続く日常、その中で泣いたり笑ったり怒ったりしながらしたたかに生きる市井の人々を、ほとんど作為なくそのまま描いていて、大げさな表現は何もないのに、次第に登場人物が自分の身内かのように思えて来る。細部に至るまでの徹底した時代考証、実写ではここまでの再現は望めまい。実際に、この映画が好きすぎて人生初の同人誌を作ってしまった80代のおばあさまもいらしたらしい。そうだ漫画も買わねば。
そしてのんさん、思っていた以上に素晴らしかった。あの声と話し方で、すずさんという存在ととりまく世界をしっかり創り上げていた。
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