2016年1月13日水曜日

2016年です

鏡開きも終わり新年気分も抜けたので、そろそろ更新。年末詰め過ぎたのでゆるくスタートします。

「下町ロケット2」池井戸潤

昨年12月に読みました。ドラマと平行していたのであえてゆっくりと。そこそこ原作に忠実に作られていたのでどちらも楽しめた。
ただ主人公、阿部ちゃんは違うのよねえ…阿部ちゃん大好きなんだけど、でも違うのよ…もっと朴訥とした、目立たない感じの、どこにでもいるような(けど地味に仕事できそうな)中年のオジサンじゃないと。逆に吉川晃司、意外にお偉いさん役がなかなか似合っていた。恰幅がよくて姿勢がいいからだろうか。小泉さんはどうみてもブラック杉村さんだったし、今後はこういう見た目好青年だけど超腹黒とかとんでもないサイコパスとか、そういう役を是非やってほしい。

今回は医療系の技術に絡む話なので、悪役が野心たっぷりの教授、となるのは仕方ないかもしれないけどちょっと類型化しすぎかなあ。ドラマの中で「悪役」教授が
「医療にどこまで求めるんだ!失敗がなければ、医療は発展しない!失敗をそうやってお前らマスコミが騒ぎ立てるから、日本はいつまでも外国に遅れをとったままなんだ!」
というようなことを叫んでいたけどこれには同意。

「新・観光立国論」デービッド・アトキンソン

日本の伝統工芸・漆塗りを扱う会社の社長として東奔西走することになった英国人アナリストの本。明確な事実と、数値データに基づいた冷静な分析により、日本が抱える問題点を的確に浮かび上がらせる。
日本における「観光」というものの理解がこれほどまでに他国と乖離していたかと愕然。
日本は自然が豊かで、歴史も長く文化も素晴らしいものがたくさんあるのに、活かしきれていないという「印象」は誰もが持っているが、これほどきっぱりとその原因を喝破した方は今までいなかったと思う。何よりあの「お・も・て・な・し」に感じた違和感・モヤモヤ感がスッキリと晴れた。2020年に向けて、全日本人必読なんじゃないだろうか。少なくとも私は大変ためになった。空気を読むのに長けてるはずの日本人が、実は外国人の「気遣い」にまったく気がついていなかったという点もなかなか衝撃。


映画「ソロモンの偽証」

おそらく現役中学生であったろう子役たちの演技がとにかく素晴らしい。全員が一生懸命取り組んでいる様子が手に取るようにわかるし、登場人物のひたむきさが素のまま出ている感じもして感動を覚える。だからこそ、脚本が残念だった。
長い小説だし、登場人物も多い。入り組んだ事情と精密な人物造形とを、前後編とはいえあのような短い時間内におさめようとしたことがまず間違い。
ある程度端折らざるを得ないのはわかるが、原作にない・人物のキャラに合わない謎エピソードも脈絡なく挿入されてたりして、ホントに原作最初から最後まで読みましたか?と疑いたくなるほどの、全然別物のストーリーと化している。大事な前提部分をぶった切ったことで辻褄は合わなくなっているし、何よりあのラストはない。絶対に、ない。特に現役中学生なら忌み嫌うのではないかと思われるあのラスト、子役さんたち納得してたかな?仕事って大変だなあと勉強になったかも。
いっそ事件のシーンとか全部切って、全編法廷にしたら…うーんやっぱり無理。連続ドラマにすべきだった。それも海外ドラマ並に長いクールで。つか誰か作ってお願い。


映画「アメリカン・スナイパー」
例によって映画館でみそこなったクリント監督の映画。
かなり期待して観始めたのだが、ん?ちょっとわかりにくいというか、なんとなくギクシャク感があるぞ…クリントの映画にしてはおかしいな???といぶかった。
しかしそこはやはり老練、中盤からはどんどん引き込まれ、ラストまで一気に連れていかれた。その勢いでメイキングも続けて観た。それで冒頭部分の、モタモタ感の理由も理解。
いろいろな意味で辛い、考えさせられる映画であった。

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