2015年12月2日水曜日

11月に読んだ本 1


古代ギリシャのリアル」藤村シシン

ツイッターで知った藤村シシンさん。スッパーンと明るく開けっぴろげにとんでもない単語を、けれど熟知していないと絶対に出てこない事ごとを、マシンガンのように繰り出すその類まれなる知性、半端ない古代ギリシャ愛に惹かれ、密かにフォローし楽しんでいた。そのうち本を出すという話をタイムラインで知り、リアルな知人でもないどころかネットですら話しかけたこともないのに、速攻アマゾンで予約してしまった自分にびっくりだった。
当初より大幅に遅れてこの本を手にした時、予想をはるかに超えたカラフルで完成度の高い装丁にまず唸った。中身は言うに及ばず、愛を以て得た知識を惜しげもなくこれでもかと披露してくれる。これじゃ遅れるのも道理だ。かなりマニアックな内容なのに、神々の紹介や相関図はまるでゲームのキャラデザインのように、ビジュアル的にもわかりやすく楽しい。文章もテンポが良く読みやすい。あっという間に読み終えてしまった。
掴みがまず素晴らしいので引用しておく。

「はじめに、君たちに言っておきたいことがある。ギリシャといえば、青い海、白亜の神殿!なんてイメージは幻想だ。古代ギリシャ人は海をワイン色と表現する。そして古代ギリシャ語には元々「青」も「海」を表す単語もなかった。そして古代ギリシャの神殿は極彩色で彩色されていたから、元々白亜ではなかったんだ」

増刷になったとのこと、内容の濃さと面白さからすれば当然だが、こういう本の売れ方はなかなか新鮮。同じ専門家の方々や身内以外に、私みたいに密かに楽しんでた一般人が相当数いたということだ。
藤村一味でググるとたくさんまとめが出てくるので、興味を惹かれた向きは一読オススメ。ただし電車の中で読むと笑いをこらえるのが辛いかと。
個人的には、呪術師黒川さんや、日本史クラスタの本も読みたい。必ず買うので是非作って!とここで叫んどく。

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