2014年2月10日月曜日

1月に読んだ本(2)

あっという間に立春、かと思えば大雪。今朝は冷えたけど道の雪はほぼ消えてるようです。

「死層」上下巻 パトリシア・コーンウェル

毎度おなじみスカーペッタ。年齢がいまいちわからないのだが、一作目では既に確固たるキャリアを積んでいてバツイチ、おそらく30代前半?だったと思われる。なので今回作ではおそらく50代前後かなあなどとぼんやり思っていたら「40歳は遠くなり」という一文が。ええええ。まだ四十代なのか?!さすがに計算合わなくないか。微妙にサザエさん方式なのか。

ということはさておき、スカーペッタは今作も相変わらず美しく賢くモテモテではあるんだけどそれは
「女性としての魅力」
だけではなく、どちらかというと
「確かな実績に裏付けられた社会的地位と名声を持つ知的階級女性」
というステイタスに強く惹かれる野心的な若者という図式が多々あり、彼女もそれは自覚しつつも割り切れない部分も当然あり、ちょっと切ない。旦那のベントンも全部まるっとお見通しだ!の人だし自分自身も機微に敏感な人であるから、こういうのは相当に辛かろうなあと思う。夫婦してあまりに完璧で頭脳明晰なのも考えものかも。気を抜くとすぐ、追い落とそうと待ち構える輩にかみつかれるし。うーん。アメリカで成功した知的エリートってこんな大変なのか?というか、有名になる・目立つ、というのは大きな利を生むこともあるだろうが、やはり払わされる代償の方がずっと高いってことなのか。

ここまでつらつらと書いてて思ったが私、このところのシリーズ、ストーリーについてほとんど言及してない。マリーノがどうとかキャラクターについてばっかり。今作も、トリック的なものはほとんどなくて、いろんな人間のいろんな思惑が絡まって必然的にこうなった、というパターンであり「自分は頭がいいと思い込んでいる人間がアレコレと偽装工作するも傲慢さがアダになり結局さらに悪い結果を呼ぶ」という流れに重点を置いてるので、誰が犯人かという問題はさほど重要ではない。それでも最後まで面白く読めたので不満はないが、そろそろまたいろんな仕掛けたっぷりの「事件」をみたいかも。
加えて今回登場した非常にわかりやすい敵役の「知的エリート」女性に期待。次回作では目一杯暴れてほしい。スカーペッタ、貴方はこんなのにやられるほど弱い人じゃないはずよっ!てな感じの展開希望。で、マリーノには幸せになってほしい(こればっか)。

「モルフェウスの領域」海堂尊

もはやいろんな方向に枝分かれしている「チーム・バチスタシリーズ」。今作は「ナイチンゲールの沈黙」のその後で、コールドスリープもの。ある事象に必要な法体系や現場の運用についてわかりやすくかつ面白く描く手腕はいつもながら見事。
全体的に展開はゆったり、登場人物も移動も少なく低燃費な感じ
ではあるが、ラストはしっかり次に繋がる終わり方だ。続編、大々的に期待。




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