2010年9月3日金曜日

八月に読んだ本 その二

やっと夏休みが終わった・・・でもまだ暑い。あまりの暑さに、向こうの更新が精一杯でこっち放置してた。記録しとかないとどんどん溜まっちゃうので一気に。

「ジーンワルツ」

「ジェネラル・ルージュの伝説」 海堂 尊

海堂さん作品は「バチスタ」から好きでよく読んでいるのだが、以前雑誌で連載されていた「マドンナ・ヴェルデ」の、代理母として娘の子を産むことになる母親、という設定が衝撃で続きが気になっていた。
「ジーン・ワルツ」はその関連作。衝動買いした時はそれを知らず、読んでみてびっくり(遅。ホントにファンなのか)。映画化もされるらしく、主役は私の大好きなカンノちゃん。うう、思わず観に行ってしまうかもしれないじゃないか。まんまと乗せられている。

現役の医師にして売れっ子作家である海堂さん、「伝説」の中で、いかにしてデビューしメジャーにのしあがっていったかを語っているが、とにかくこの人はタフで仕事が速いことがわかる。書くことが元々好きで、かつ一般人にはない専門的知識および経験をリアルタイムで仕入れることが出来、「なぜこの作品を書くか?」という意義や目的も明確。さらに「シリーズ物の醍醐味」というものをよく知っていて、なおかつ初見の人にも楽しんで貰えるようにと工夫を凝らす。サービス精神旺盛なのである。

見かけたら買うようにしていたのだが、海堂作はあれよあれよと増えるので、だいぶ遅れを取ってしまった。これからまた少しずつ読むこととしよう。娘もファンだし。





「夏の災厄」篠田節子

すっかりファンな篠田作品。この冷静でシンプルな語り口がたまらない。
「ヒーローなきパニック小説」まさにこの一言に尽きる。だいたいこのような感染症の話だと、大きな陰謀があってそれを主人公が解明する、という図式が多いのだが、そこは篠田さん。ちょっとアカがかった医師が疑った「陰謀説」をものの見事に粉砕しているところは爽快でさえあった。

惜しむらくは、後半、病気の恐ろしさ・切迫感などが薄れてしまっていたこと。あれだけ感染源に近づいているのに、主要人物のうちほとんど誰も感染しないのは不自然。最後は数字だけの表現になっていた死者や感染者に対しての視点も欲しかった。なんて偉そうに書いてみたものの面白かった!一気読みしました。



「平成関東大震災」福井晴敏

篠田さんに続きパニック物シリーズ。普通のサラリーマンが仕事中、大震災に見舞われる話。ストーリー性というより、シミュレーションという性格が強いので、かなりためになる。主人公の名前が、
西谷久太郎=「サイヤク」=災厄 、
彼になぜかくっついて解説して歩く男の名前が
甲斐節男=解説男
というのが笑える。
ただひとつだけ、くだらない疑問。備蓄しておくべき品のなかに、「哺乳びん」があるのは何故なんだ?赤ん坊がいるご家庭か?うち、もう捨てちゃったんだけど。




「隣之怪 木守り」木原浩勝
 
「新耳袋」という、短い実話怪談ばかり集めた本がある。実は全巻持っている。この本もそれに似た形態で、すぐに読めてしまう。
だけどあれだな、新耳袋の方が怖かった。怪談の怖さは、おそろしい顔をしたお化けがうわーっと出てくる、というのではなく、「意味のわからない」「尋常ではなさ」みたいなものに、さしたる理由もなく出会ってしまう、というところにあると思うのだが、この本はそのあたりがちと類型的だったかな。
 
とりあえず今一番怖いのはこの暑さだな(泣)。
娘の友達の家はエアコンが壊れたらしい・・・ひいい、考えたくない。

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