2010年6月5日土曜日

長くて恐縮だが

例の演説、PC仕事しながら斜め聞きしていただけでげんなりした私だが、テレビでは「名演説」と持ち上げている人間が少なくないことに、心底驚愕している。大丈夫か、日本。

<以下産経ニュースから転載>赤字にしたのはおさ子。青字はツッコミ。

「お集まりのみなさん、ありがとうございます。そして、国民のみなさん、本当にありがとうございました。国民のみなさんの昨年の暑い夏の戦い、その結果、日本の政治の歴史は大きく変わりました。それは国民のみなさんの判断は、決して間違っていなかった。私は今でもそう確信をいたしております。こんなに若い、すばらしい国会議員がすくすくと育ち、国会の中で活動を始めてくれています。それも国民のみなさんの判断のおかげでございます。政権交代によって国民のみなさんのお暮らしが必ずよくなる。その確信のもとで、みなさん方がお選びいただき、私は総理大臣として、今日までその職を行ってまいってまいりました。みなさん方と協力をして日本の歴史を変えよう。官僚任せの政治じゃない。政治主導、国民のみなさんが主役になる政治を作ろう。そのように思いながら今日までがんばってきたつもりでございます」

お暮らし…で一国の代表がこんな日本語。おビール、と同じ位変。
変えられるはずのない歴史を変えるとはどういう意味?史実をねじ曲げるということ?

「私は、きょうお集まりの国会議員のみなさんと一緒に国民のため予算を成立させることができた。そのことを誇りに思っております。ご案内の通り、子ども手当もスタートをいたしました。高校の無償化も始まっています。子供に優しい、未来に魅力のある日本に変えていこう。その私たちの判断は決して間違っていない。そう確信をしています。産業を活性化させなければならない。特に1次産業が厳しい。農業の、一生懸命やっておられる方々の戸別所得補償制度、お米からではありますが、スタートさせていくこともできています。そのことによって1次産業が、さらに2次産業、3次産業とあわせて、6次産業として大いに再生される日も近い。私はそのようにも確信をしています」

確信、判断は間違っていない、がやたら多い。まさに過信だな。
六次産業って一体?

 「さまざまな変化が国民お暮らしの中に起きています。水俣病もそうです。さらには医療崩壊が始まっている地域の医療を何とかしなきゃいけない。厳しい予算の中で医療費をわずかですが増やすことができたのも国民のみなさんの意思だと私はそのように思っています。これから、もっともっと人の命を大切にする政治、進めていかなければなりません」

だからお暮らし、はやめて。

「ただ、残念なことに、そのような私たち政権与党のしっかりとした仕事が必ずしも国民のみなさんの心に映っていません。国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。そのことは残念でなりませんし、まさにそれは私の不徳のいたすところ。そのように思っています」

つまり自分たちは何も間違っていなかった、理解しなかった国民が悪いと?
制度的に穴だらけの子ども手当・高校無償化、普天間のちゃぶ台ひっくりかやし、宮崎口蹄疫に対するずさんな対処、あれがしっかりした仕事だと?
傲慢もはなはだしいが、こうして書き起こしたものを読むのではなくただ聞いているだけなら、最後に「私の不徳のいたすところ」と謙虚な言葉を差し挟んでいることで何となく流してしまうかもしれない。話し言葉は、最後に言ったことが一番印象に残りやすいから。
なんと姑息な。

 「その原因、2つだけ申し上げます。その1つは、普天間の問題でありましょう。沖縄のみなさんにも、徳之島のみなさんにもご迷惑をおかけしています。ただ、私は本当に沖縄の外に米軍の基地をできる限り移すために努力をしなきゃいけない。今までのように沖縄の中に基地を求めることが当たり前じゃないだろう。その思いで半年間、努力をしてまいりましたが、結果として県外にはなかなか届きませんでした。これからも県外にできる限り、彼らの仕事を外に移すように努力をしてまいることはいうまでもありませんが、一方で、北朝鮮が韓国の哨戒艇を魚雷で沈没させるという事案も起きています。北東アジアは決して安全安心が確保されている状況ではありません。その中で日米が信頼関係を保つということが日本だけではなく、東アジアの平和と安定のために不可欠なんだと。その思いのもとで残念ながら沖縄にご負担をお願いをせざるを得なくなりました」

努力使いすぎ。最初から最後までまごうかたなき言い訳。

 「そのことで沖縄のみなさん方にもご迷惑をおかけをしています。そして特に社民党さんに政権離脱という厳しい思いをお与えをしてしまったこと。残念でなりません。ただ、みなさん、私もこれからも社民党さんとはさまざま、国民新党さんとも共にではありますが、一緒に今まで仕事をさせていただいてきた。これからもできる限りの協力をお願いを申し上げてまいりたい。さらに、沖縄のみなさん方にもこれからもできる限り、県外に米軍の基地というものを少しずつでも移すことができるように新しい政権としては努力を重ねていくことは何より大切だと思っています。社民党より日米を重視した。けしからん。そのお気持ちも分からないではありません。ただどうぞ、社民党さんとも協力関係を模索をしていきながら、ここはやはり、日米の信頼関係を何としても維持させていかなきゃならないという、その悲痛の思い。ぜひ、みなさんにもご理解を願いたいと思っています

また出た気持ち悪い日本語。自分の職場の課長や部長に「さん」づけする新人OLか。働いたことないの丸わかり。
そして最後にまた、おしつけがましい一言を入れるのを忘れない。

 「私はつまるところ、日本の平和、日本人自身で作り上げていくときを、いつかは求めなきゃならないと思っています。アメリカに依存し続ける安全保障、これから50年、100年続けていいとは思いません。そこのところもぜひ、みなさん、ご理解をいただいて、だから鳩山が何としても、少しでも県外にと思ってきた。その思い、ご理解を願えればと思っています。その中に今回の普天間の本質が宿っていると、そのように思っています。いつか、私の時代は無理でありますが、あなた方の時代に日本の平和をもっと日本人自身でしっかりと見つめ上げていくことができるような、そんな環境をつくること。現在の日米の同盟の重要性はいうまでもありませんが、一方でそのことも模索をしていただきたい。私はその確信の中で、しかし、社民党さん政権離脱という大変厳しい道に追い込んでしまった。その責任はとらなければならない。そのように感じております」

見つめ上げるなんて日本語はない。
「日本の平和を見つめ上げていくことができるような環境を作ることを模索していただきたい」と依頼(あああ意味がわからん)をしているのに、なぜ次に「確信」?何に対して?
ああ疲れてきた…。長過ぎる上に意味不明・・・。

 「いま1つはやはり、政治とカネの問題でありました。そもそも私が自民党を飛び出してさきがけ、さらには民主党を作り上げてまいりましたのも、自民党政治ではだめだ。もっとお金にクリーンな政権を作らなければ国民のみなさん、政権に対して決して好意を持ってくれない。なんとしてもクリーンな政治を取り戻そうではないか。その思いでございました。それが結果として、自分自身が政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたなどということが、私自身、まったく想像だにしておりませんでした。そして、そのことが、きょう来会の議員のみなさま方に大変なご迷惑をおかけしてしまったこと。本当に申し訳なく、なんでクリーンであるはずの民主党の、しかも代表がこんな事件に巻き込まれるのか。みなさま方もさぞ、ご苦労され、お怒りになったことだと思います。私はそのような政治とカネに決別をさせる民主党を取り戻したいと思っています。みなさんいかがでしょうか

開いた口がふさがらない。
もっと呆れたことに「みなさんいかがでしょうか」のあとに拍手がきた。

「私自身もこの職を引かせていただくことになりますが、あわせて、この問題は小沢幹事長にも政治資金規正法の議論があったことも、みなさま方、周知のことでございます。先般、2度ほど、幹事長ともご相談申し上げながら、私も引きます。しかし、幹事長も恐縮ですが、幹事長の職を引いていただきたい。そのことによって新しい民主党、よりクリーンな民主党を作り上げることができる。そのように申し上げました。幹事長も分かった。そのように申されたのでございます。決して受動的ということではございません。お互いにその責めを果たさなければならない。重ねて申し上げたいと思いますが、きょうも見えております小林千代美(衆院)議員にもその責めをぜひ、負うていただきたい。まことにこの高い壇上から申し上げるのも恐縮ではありますが、私たち民主党、再生させていくためには、とことんクリーンな民主党に戻そうじゃありませんか、みなさん。そのためのご協力をよろしくお願いたします」

クリーンて言葉が逆の意味に思えてくる。

 「必ず、そうなれば国民のみなさんが新たな民主党に対して聞く耳を持っていただくようになる。そのように確信をいたしています。私たちの声も国民のみなさんに届くでしょうし、国民の声も私たちにすとんと通る新しい政権に生まれ変わると確信をしています。みなさん、私は、しばしば宇宙人だといわれております。それは私なりに勝手に解釈すれば、今の日本の姿ではなく、5年、10年、20年。何か先の姿を国民の皆さんに常に申し上げているから、何を言っているか分からんよ。そのように国民のみなさんにあるいは映っているのではないか。そのようにも思います

未来というか異次元。ありえない世界だと思うが。

 「たとえば地域主権、原口大臣が先頭を切って走ってくれています。国が上で地域が下にあるなんて社会はおかしいんです。むしろ地域のほうが主役になる日本にしていかなければならない。それがどう考えても国会議員や国の官僚が威張っていて、くれてやるからありがたく思え、中央集権の世の中、まだ変わっていませんでした。そこに少なくとも風穴が空いた。かなり大きな変化が今できつつある。これからさらに一括交付金など、強く実現を図っていけば、日本の政治は根底から変わります。地域のみなさんが思い通りの地域を作ることができる、そんな世の中に変えていけると思います。今すぐなかなか分からないかもしれません。しかし、5年、10年たてば必ず、国民のみなさん、ああ、鳩山が言っていること、こういうことだったのか。分かっていただけるときが来ると確信しています。新しい公共もそうです。官が独占している今までの仕事をできる限り公を開くということをやろうじゃありませんか。みなさん方が主役になって、本当に国民が主役になる、そういう政治を、社会を作り上げることができる。まだ、なかなか新しい公共という言葉自体がなじみが薄くてよく分からん。そう思われているかもしれません。ぜひ、きょう、お集まりの議員のみなさん、この思いを、これは正しいんだ。官僚の独占した社会ではなく、できるだけ民が、国民のみなさんができることは全部やりおおせるような社会に変えていく、そのお力を貸していただきたいと思います。東アジアの共同体の話もそうです。今すぐという話ではありません。でも、必ずこの時代が来るんです」

地域主権という言葉はおかしい。主権というのは国にかかるもの。地域がひとつの国と同じ様になるということが言いたいのか?だから宮崎は放っておかれたのか?
上下がないフラットな社会を目指すって、まんま学生運動。ぞっとする。

「おかげさまで3日ほど前、韓国の済州島に行って、李明博大統領、温家宝中国の総理とかなり、とことん話し合ってまいりました。東アジア、われわれは1つだ。壁に『We are the one』。われわれは1つである。その標語が掲げられていました。そういう時代を作ろうじゃありませんか。国境を越えて、お互いに国境というものを感じなくなるような、そんな世の中を作り上げていく。そこに初めて、新たな日本というものを取り戻すことができる。私はそのように思っています。国を開くこと。そのことの先に未来を開くことができる。私はそう確信をしています。ぜひ、新しい民主党、新しい政権をみなさま方のお力によってお作りをいただきたい。そのときに今、鳩山が申していた、どうも先の話だなと思っていたことが必ずみなさんの連携の中で、よし分かった。理解をしていただける、国民のみなさんのお気持ちになっていけると私はそう確信をしています」

こういう考え方を危ないとか気持ち悪いとか思う人は少ないんだろうか。お暮らしとか、お作りとか、これまでの日本語にはない奇妙な言い方に、違和感を覚える人は少ないんだろうか。

「話が長くなりました。私は済州島に行って、あのホテルの部屋の先にテラス、ありまして、そのテラスのところに1羽のムクドリが飛んでまいりました。どうもそのムクドリ、実はわが家にいるムクドリとまったく同じでした。あ、失礼。ヒヨドリであります。鳥の名前を間違えて。1羽のヒヨドリが済州島のホテルに飛んでまいりました。そのヒヨドリはわが家の、わが家から飛んできたヒヨドリかな。姿形が同じだからそのように勝手に解釈をして、そうか、この鳥も早く、もうそろそろ自宅に戻ってこいよ。そのことを招いているようにも感じたところでございます

ポエムと評している人もいるが、何が何だか意味がわからない。

 「雨の日には雨の中を、風の日は風の中を、自然に歩けるような、苦しいときには雨天の友。お互いにそのことを理解し合いながら、しかし、その先に国民のみなさんの未来というものをしっかり見つめ合いながら、手を携えてこの国難とも言えるときに、ぜひみなさん、耐えながら、そして国民との対話の中で、新しい時代をつかみ取っていこうではありませんか。きょうはそのことを、みなさま方にお願いを申し上げながら、大変ふつつかな私でございましたけれども、今日まで8カ月あまり、みなさんとともに、その先頭に立って歩ませていただいたことに心から感謝を申し上げながら、私からの国民のみなさん、特にお集まりのみなさま方へのメッセージといたします。ご静聴ありがとうございました」

国難を招いた元凶が何を言うか。
国会答弁などでもそうなのだが、この人の話は長くて無駄な言い回しが多いので、聞いているのが非常に辛い。だが共通しているのは、最後だけは必ず、耳触りのいい言葉で締めること。中身スッカスカなのに。褒めてる人は、本当に感動したのか?どこに?ちゃんと聞いたのはこの最後の部分だけじゃないの?

ツッコミ疲れた。だが最後にこれだけは書いておく。
気味の悪い「お」つき言葉も、確信だらけの過信も、薄汚れた「クリーン」も、意味不明のポエムまがいも、どうでもいい。
だけど、前日に宮崎入りしていながら、翌日辞任、しかも演説の中に口蹄疫の「こ」の字も入れていなかったことは見過ごせない。政治家として以前に、人間としてどうなのか。

そしてそのことを言わないばかりか、持ち上げるマスコミとその関係者たちは一体何なのか。

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