2010年3月8日月曜日

「ひきさかれた愛」うむむ

「龍馬伝」をずっと観ている。「JIN」などの豪放磊落な龍馬像とは違う、優しくおっとり、喧嘩が嫌いでちょっと頼りない感じ、だけど剣の腕はピカ一で超強い福山龍馬はなかなかである。物語は骨太だが歴史の流れだけでなく、当時の武士の生活ぶりなどかなり細かくこだわっていて、いろんな見どころ満載なところも良い。

だがしかし。
今回はちょっと、引いたなあ。いや、ヒロ●エ好きじゃないせいもあるんだけど、当時のお武家の娘さんとしては、リアリティに欠ける気がする。
たとえば戦国時代において、政略結婚とはすなわち女性にとって、重要な外交大使として派遣されるということでもあった。自分の役割の重要性をよく理解し納得した上で、城の名代として堂々と嫁いでいったのである。個人を重視する現代とは大きく違う、昔の日本人は(特に上流階級であればなおさら)家とともに生きていた。

加尾という女性を考えてみる。兄の収二郎は文武を兼ね備える秀才、加尾も和歌をたしなみ文筆に長じた才媛。若くして公家の未亡人の側仕えに抜擢されるというのは、只者ではない。相当のインテリでかつ気働きもきく、スーパーな女性だったであろうと思われる。

そんな加尾が、兄の友達で幼いころから馴染みだったとはいえ、龍馬と恋に落ち、兄が持ってきた京都での宮仕えを蹴って土佐で一生暮らしたい……などと言うとは思えない。いや、ヒロ●エみたいな女性なら言うかもしれんが、ホントの加尾さんなら絶対、兄に切腹するぞと脅されるまでもなく、キリリと京都に旅立つと思うなあ。
龍馬の方にしても、加尾の家まで押し掛けて愁嘆場を演じるなんてことは、当時の武士の男であれば絶対しないだろう。現代だとしてもあり得ない。出世を約束された海外出張が決まった彼女の会社に「行かないでくれ!」と押し掛けるようなもんだろう。まるきりストーカーじゃないかっ(笑)。

私の勝手な推測だが、加尾さんの件は完全に龍馬の片思いだったんじゃないだろうか? 頭が良くて美人でしっかり者の女の子、兄の友達ということで仲良くはしてたものの、加尾の視線はもっと高みに向いていて、まあまあカッコよくて性格はいいけど単なる田舎者の若造でしかなかった龍馬には鼻もひっかけなかった、というのが真相なんじゃないかしらん。
宮仕えを引いたあとには警視総監と結婚してるし、かなり野望に満ちたイケイケのキャリア系女性だったと思うぞ。だからヒロ●エは全然イメージじゃないんだよなあ、私の中では。

とブツブツ言うと、ファンには怒られるだろうけど。既に、旦那の会社の三十代男性には「敵」と見なされている私なのであった。うむむ。

0 件のコメント:

コメントを投稿