常に積読消化中。 例によって脈絡まるでなしの二冊。
Emerging Countries After Covid-19:The World Caught Between the US-China Rivalry(2021)
ツイッターにて日々お世話になっている池内氏お勧めの本。「ウクライナ戦争と世界のゆくえ」とともに購入。なんやかんやで両方積読になっていた(汗)のをようやく古い方から読了した。でもこれも実は三部作(といっていいのか)のラストなのね。他に
「コロナ以後の東アジア 変動の力学」(2020.9)
「アフターコロナ時代の米中関係と世界秩序」(2020.12)
があるという。此方も読んでみたい。
200頁くらいのさほど厚くもない本なんだけど、中身は二段組・三段組のうえ中身が濃い。え、このメンツでこの内容で1500¥は破格なんじゃありませんこと?!
目次だけでもヤバいです(版元ドットコムより)
序文(池内 恵)
新しい世界の見方(川島 真・池内 恵)
I 地域大国の立場
コロナ危機後のロシアと世界――「長い二〇一〇年代」か,新しい世界か(小泉 悠)
継続する安全保障化と地域秩序中心のアプローチ
――コロナ危機下の二〇二〇年におけるトルコの内政と外交(今井宏平)
インド――コロナの苦境を機会に変えることができるか(伊豆山真理)
インドネシア――コロナ危機下の反民主的政治アジェンダ(本名 純)
ブラジル・ボルソナーロ政権はなぜパンデミックを防げなかったのか?
――予見されていたコロナ禍の危機と米中対立下での外交戦略(舛方周一郎)
南アフリカ,そしてアフリカの衰退と再生(平野克己)
II 小国の立ち回り
中国=モンゴル関係のメタファーとしてのコロナ(尾崎孝宏)
アフター・コロナの中国の新疆政策(田中 周)
「小国」は主体か,客体か?――米中対立下の香港(倉田 徹)
台湾――コロナ危機により深まった中国との分断(福田 円)
楽園の疫病――太平洋島嶼国の現実(早川理恵子)
北朝鮮の新型コロナウイルス対策(宮本 悟)
III 地域のまとまりと分裂
アフターコロナの中東秩序(池内 恵)
中央アジアの新型コロナ問題と国際関係――減速する世界?(宇山智彦)
キューバ白衣外交の文脈――トランプとコロナ(上 英明)
あとがき(川島 真・池内 恵)
そうか、国ごとに専門家がいらっしゃるのねーと至極当然の事実を嚙み締めつつ、一言ではまとめきれない国際情勢の一端を少しだけ垣間見た感。池内氏曰く、
コロナ禍の一瞬を捉えた各章の価値を十分に生かしながら、大きな変動の「曲がり角」の所在と、今後の方向性を展望しようとする、「動く的を追い」つつ「二兎を追う」作業
まさに、単なる「過去のある時点の切り取り」では決してなかった。それまでの経緯は変わらないし、時々刻々で変わる状況も、あまりにも突飛な結果にはまずならない。だいたいは想定された可能性のひとつが実現し、そこからまた枝分かれしていく。客観的事実を積み重ねていくことによって、ある程度は未来予測出来るのだ。そこは「科学」と同じ図式なのかもしれない。
それにしても一番身近で、報道もある程度見ているはずのアメリカでさえ知らないことは多かった。広く一般に向けてはいるが少なくとも報道に身を置く人なら必読の書ではないのかなこれ。
どれもいずれ劣らぬ読み応えのある論考ばかりだが、冒頭の川島氏・池内氏による対談形式のまとめが、読む前の準備としても読後の整理運動としても有効な親切構成だった。
私的には久しぶりの「八咫烏」シリーズ。前作「弥栄の烏」より20年先の話である。
さすがに細かい筋を忘れかけていたのと、タイムラグがあったのとで山内に入ったところから少し戸惑ったが、安定の面白さで一気に読了。このシリーズはどれもそうなのだが、伏線てんこもり・意外な結末が待ち構えているのであまり多くは語れない。ただ「楽園」という言葉は良い意味で使われないことの方が圧倒的に多いな……と思ってしまった。一番初めの「烏に単は似合わない」での熾烈なお后選びとそれに伴って明らかになるハードな背景とその事情、は今考えるとよっぽどのどかな話だった。
今作の主人公?のはじめは何となくだがショーケン(萩原健一)、「傷だらけの天使」の頃のイメージ(古)。煙草のみの登場人物は今となっては珍しいね。今なら誰だろう。松山ケンイチか菅田将暉かなあ。ていうか映像化しないのこのシリーズ?アニメは?
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