最近(珍しく)なにかと多忙につき、書く方は完全に滞ってる。とはいえツイ廃なので例によってこれもTwitter(x)にて見かけて突発的に観に行った。だいたいこういう映画は二週目も過ぎると早々にレイトショーとか早朝とかの時間帯に移動しがちなのだが、三週目に至ってもなお私にとって行きやすい昼前後の回であったのも大きい。広い部屋ではなかったものの、けっこう埋まってたので好調なんだと思う。
結論からいえば予想を遥かに超えた名作だった。逃げ場のない映画館で最後までじっくり観られてよかったです。
👽映画『我々は宇宙人』公式👽 本作は子どもの頃の記憶が、 ふとよみがえるような物語です。 まだ映画をご覧になっていない方も、 ぜひ予告映像をチェックしてみてください🌻 映画『#我々は宇宙人』大ヒット上映中 @KadowakiKouhei https://t.co/SdsLGzXJQV
— 映画『我々は宇宙人』公式 (@wearealiens0925) October 14, 2026
「我々は宇宙人」門脇康平(2026)
まず音。小学校のプールの水底で聞こえていた音。そして雨。車のフロントガラスをさかのぼる水の流れ。ああこれは確かに、見たことがあるし聞いたことがある。
お若い監督さんだから、たぶんこの小学校の風景と小学生の諸々は2005年以降のそれ。つまり私の子世代にドストライク。それでも自分の小学生時代、子の小学生時代、見事に蘇りました。実写ではなくリアル寄りのアニメ、にした意味もよくわかる。観る人それぞれの記憶の中にあるそれぞれ違う小学校と小学生が、この「絵」によって勝手に補正されてくのだ。ああ私もたしかにあのような風景の中にいた、あの集団の中にいたと。それほどに解像度が高い、絵も内容も。今年は私、同窓会やクラス会目白押しだったせいか刺さりまくった。
ストーリーはしっかりとあるものの、ここで語る必要性を感じない。ただひたすらに「小学生」のリアルを味わうのがよいと思う。物知らずで元気で可愛いだけでは全然ない、子供ながらの「純粋な」剥き出しの悪意、「たわいもない」悪戯だが途方もなく残酷な所業、も容赦なくさらけ出されてかなりしんどい。「親」や「先生」は小学生にとって完全に埒外であることも改めて実感。自分だってそうだったじゃん?とも。とはいえ大人の影響は小さくないのも事実で、だからこそ厄介。教育とか躾とかって何なんだろうな。難しいわ。
二人の小学生のその後が私には意外だった。逆かと思ってた。それもこれも、二人の関係の「躓き」の認識が、両者でズレていたせいも多分にある。中々にしんどい。こういうのあったよな確かに。悪気はないけど周りとの距離感がつかめずになんとなく避けられてしまう現象、避けたことも避けられたことも両方ある。中学生の頃の自分を思い出して胸が痛かった。ただ、この二人は確かに「友達」ではあったのだ。向かう道も居場所も何もかも違ってしまっていても、子供の頃好きだったものの名を忘れてしまっても、その事実は消えない。何なら今も、もしかしたらこれからもずっと「友達」であり続けるのかもしれない。自然にそう思わせる、非常に美しいラストだった。人によっては綺麗すぎると感じるかもしれないが、私は素晴らしいと感じた。ここまでリアルに拘り寄せてきたことの効果が、最大限に発揮され奇跡を産んだ、と思う。
映画館で観るべき映画だと断言します。面白かった!
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