おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「ベイマックス」「バービー」

2024年7月25日  2024年7月25日 

  あまりにも緊張感を強いられる映画ばかり観てたのでこの辺で癒しを。例によって子のリクエスト&レンタル。


映画.comより

「ベイマックス」ドン・ホール クリス・ウィリアムズ

Big Hero 6 Don Hall Chris Williams(2014米)


 ベイマックスが可愛いひたすらに可愛い。あのでっかくてポヨンポヨンのフォルムたまらん!特に狭い所を無理やっこ通るのイイ!「トトロ」をイメージしたらしいが、それ以外にも各所にジブリ作品の影響がほの見える(あの集合体タタリ神じゃん!)。そもそも舞台が東京とサンフランシスコを合体させた町という設定。やはり「外国人から見た日本」ではあるものの、尋常ならざるこだわりと愛がビンビンに伝わってくるので掛け値なく楽しいし微笑ましい。鯉のぼりバルーンカワイイぞ!

 マーベルがディズニーの傘下となって初の本格コラボレーション作品らしいが、膨大なマーベルのコレクションの中からかなりマイナーな「Big Hero 6」を選んだドン監督、知名度が低い故に自由な解釈が可能になったという。ベイマックスの顔は、監督がリサーチで来日した際に観た花園神社の鈴がモチーフ。目の付け所もすごいし、これほどにシンプルで単純な線に魂を宿らせて、全世界に響く可愛さを作り上げたのもすごい。これが一番日本的な感覚というやつじゃないかしらん。

 とはいえ物語は普通にハードだった。死と喪失、再生もテーマとしてあると思うが、たとえ同じデータで「再生」したとしてもそれはオリジナルそのものではないんだよねえ。過去の存在は確かに(データとして)残ってはいるし「継ぐもの」であることは間違いないけれど。ロボットにしても人間にしても、そこは同じなんじゃなかろうか。思っていた以上に切なく、深みもある名作だった。


「バービー」:映画.com
映画.comより

「バービー」グレタ・ガーウィグ

Barbie Greta Gerwig(2023米)


 宣伝の段階で物議を醸していたこの映画、殆ど内容を知らなかったのだが、実際観てみたらなーんだ「マリオザムービー」じゃん(ちょっと違う)。ターゲットは紛れもなく大人、それも「子供の頃バービーでガッツリ遊んでいた大人」。バービー役のマーゴット・ロビーは超絶カワイイしスタイル抜群、バービーランドは往年のおもちゃを再現したと思われる風景・建物・家具・小道具まみれ、歴代のバービー・その家族や友達・ボーイフレンド総出演、何なら制作会社の自虐ネタに至るまで、これでもかと揃えてる。お人形遊びの経験があればあるある!と笑える部分も多々あり、特にバービーに嵌った人ならば大歓喜間違いなしの「バービー」テンコ盛り映画だった。

 監督が盛り込んだというLGBTやジェンダーやルッキズム問題云々というのは、あくまで「バービー」がさらされた時代の波の一つという扱いであって、押しつけがましくもないし説教臭くもない、と私は感じた。まして特定の思想に偏っているとか誘導しているとかでもない。伝統的な部分も、新たな考え方も否定せず尊重しつつ、

「男でも女でも誰でも、自分の思う通りに生きていいのよ。お互いに思いやりを持ってね♡」

というメッセージを投げかける、非常に真っ当でバランスの取れたストーリーだった。

 この映画の広報をきっかけに炎上した時、Twitter(x)では批判ツイが大量に流れていたけれど、実際に観た上で言ってた人はどのくらいの数だったんだろうか。多分だけど大多数は観てないぞ。全然イメージと違った、いい意味で。

 安心してください。映画「バービー」は、極東の、バービーじゃなくリカちゃん派だったJDも婆も普通に面白く観られました。現役女子も元女子もそれ以外のどなたでも、この夏にでもどぞ。

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