2017年12月21日
2022年6月8日
そんなわけでアテクシ侍従、 年明けには常陸宮でのお仕事確定いたしましたー!イエー! だけどその前に大輔の命婦さんから聞いた話を補足しとくね。
例の姫君のお歌が書いてある陸奥紙(無駄に高級な楮紙)、ヒカル王子が端っこにいたずら書きしたんだって。こんなかんじ↓ 「特に縁があったってわけでもないのに どうしてこんな、末摘花に袖触れる羽目になったんだか。 えらく 色の濃い花 とは思ったが」
「 花って……あっ(察し 」
大輔の命婦さんも、ぶっちゃけ真正面から姫君の顔みたことはなかったんだけど(深窓の御令嬢だから身内にすら滅多なことでは顔見せない)、付き合い長いから何とな…
末摘花 十(オフィスにて♪)
2017年12月5日
2022年6月8日
「侍従ちゃん?」
「なあに右近ちゃ……じゃなかったっ 大輔命婦 さん!?」 「ごめんね忙しいのに。師走だものね。ちょっとだけいい……?」
「いえいえいえ!だいじょぶですよ!大輔命婦さんのお望みとあらばうちのウルサイお局さんだってなんもいわないし!いいところにいらっしゃいました、ついさっきお正月準備の荷物届いたばっかで。何でも言ってください♪」 「ありがとね。でも、 そういうことじゃないの 。ちょっと話を聞いてもらいたくて」
「え……そ、そんなウルウルした瞳で見つめられたらアタシ……」
大輔命婦の白くしなやかなてのひらが、侍従の手を優しく包むこむ。
「わ、わかりまし…
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