2010年6月30日
2010年7月4日
さらに、有名な占い師が穴の周辺を強烈なパワースポットだと認定したことで、騒ぎは一層加速した。見物人は増えつづけ「奇跡を呼ぶ」鉄の蓋に触れるために長い行列まで出来るようになった。
きっかけは些細なことだった。列に割り込んだとか割り込まないとかいう類の理由で、背の低い太った若い女が男に突き飛ばされた。女の大きな尻が柵を破り、ゴムマリのように転がった。大勢が見ている前で、女は隙間からすっぽりと、穴に落ちていった。
口を開く者は誰もいなかった。全員身じろぎもせずその場に立ち竦んだ。 やがて一人が言った。笑い声が聞こえたと。するともう一人が、ああ確かに聞こ…
短編小説:穴が開いた(2)
2010年6月29日
2010年7月3日
日々の暮らしの中で、穴の存在は徐々に忘れ去られていった。蓋にタイヤが乗り上げる度響くごおぉんという不気味な音にも皆慣れて、いちいち怖がらなくなった。
月日は流れ、小さな村は隣の大きな町と合併することになった。広く便利な道路が沢山作られ、車や人の往来は格段に増えた。かつて町に向かう最短ルートであった鉄蓋付きの道は、歩く人もほとんどいなくなった。蓋の周りには丈高い草が生え放題、整備を施されなくなった路面はデコボコに波打った。
ある日小さな男の子が行方不明になった。右手の甲に、生まれつき大きな十字型の痣がある子だった。近所中くまなく探したが見つからない…
短編小説:穴が開いた(1)
2010年6月28日
2010年7月3日
ある朝、道に穴が開いた。 偶然通りかかった鍛冶屋が慌てて急ブレーキをかけると、車の右半分は何もない空間を2秒ほど走り、穴の縁にぶつかって止まった。外れかけたバンパーが引っかかったおかげでかろうじて落ちずに済んだ車はぎいぎいと不吉な音を立てて揺れた。鍛冶屋の親父は命からがら車から逃げ出し、駆けつけた村長になんとかしてくれ、商売道具がなくなったら得意先に切られちまうと泣きついた。牽引車が彼の車を助け上げる間に、村じゅうの人間が穴の周りに集まった。
穴は、集まった村人全員がすっぽり入ってしまうほど大きかった。中は真っ暗で何も見えない。興味津々で覗き込む子ど…
昨日に引き続き
2010年6月14日
2010年6月14日
私はこれではやぶさを知りました。超名作動画。
やはりというか何と言うか完結編ができてた。うP主、仕事早っ。
まだの方は是非ぜひご覧あれ。目から汁噴出注意。 はやぶさ最後の画像。燃えながら撮ったらしい。下方の、切れている部分は・・・(;Д;)
それにしても、どこも実況中継しなかった日本のテレビ局。朝のワイドショーでも説明中に、イトカワとはやぶさを取り違えてたりするし。本気で知らなかったのだとしたら、終わってる。
日食のときはしつこい位にやってたのに。
子ども手当なんかよりずっと、日本の子どもたちに元気と希望を与えるのに。
まあ、変な芸能人やアナウンサーが変…
おかえりそしてさよなら
2010年6月13日
2010年6月13日
はやぶさタンが帰ってくる。
はやぶさとはJAXA(宇宙科学研究所)が打ち上げた工学実験探査機。
惑星イトカワに向けて旅立ち、現地でサンプル採取、地球に戻ってくる。
ふーんただそれだけ?てそれはそれは大したことなのである。詳しくはこちらを。
・ はやぶさ、地球へ!~帰還カウントダウン~
・ はやぶさまとめウィキ
AAまで出来とる。
田-(^^)-田 <タタイマ
か、かわええ。
ツイッターまであります。さあ皆、南の空に祈るのだ。 http://twitter.com/Hayabusa_JAXA/status/16056123795 はやぶさカプセルの帰還ライ…
6月に読んだ本
2010年6月11日
2023年9月14日
なんだか知らないが忙しい。運動会が終わったらすこしはマシになるかと思ったがとんでもなかった。
ずうううっと前に買った此の本、多忙の折行方不明になり数日前に発見。友人とのランチに出かける電車の中でやっと読破した。あれ?ホントに忙しいのか私。 「日本辺境論」内田樹
ウチダさんの本はいつも「おお!そうなのか」と一気に腑に落ちることを拒む。文章は簡潔にして平易、わかりやすいのだが、難しいのだ。わかったような気になる瞬間は常時あるのに、ん?ほんとにわかってる?つもり、だけじゃないの?と不安になる。つまり、ちっともすっきりしないのだ。どうやっても読めない時がある。読…
長くて恐縮だが
2010年6月5日
2010年7月6日
例の演説、PC仕事しながら斜め聞きしていただけでげんなりした私だが、テレビでは「名演説」と持ち上げている人間が少なくないことに、心底驚愕している。大丈夫か、日本。
<以下産経ニュースから転載>赤字にしたのはおさ子。青字はツッコミ。 「お集まりのみなさん、ありがとうございます。そして、国民のみなさん、本当にありがとうございました。国民のみなさんの昨年の暑い夏の戦い、その結果、 日本の政治の歴史は大きく変わりました 。それは国民のみなさんの 判断は、決して間違っていなかった 。私は今でもそう 確信 をいたしております。こんなに若い、すばらしい国会議員がすくすくと育ち、国…
登録:
投稿 (Atom)