2015年8月30日
2015年8月30日
「光圀伝」冲方丁
水戸黄門でお馴染み、水戸光圀公の話。とはいえ、あのようなのどかな好々爺のイメージはない。歴史的事件はもちろん当時の日常生活に至るまで綿密に調べた上で、自由のきく小説というジャンルで思うさま描いている。知識のあまり無い身としては、ノンフィクションよりかえって彼が如何に稀有な人物だったかが心に響いた。
教科書に書いてある年表のような、何年に何々をしたとか何があったとか、そういう端的な情報から瞬時に人間ドラマを見出せるほどの知識と知見を身につけたら、この世の中は本当にもっともっと面白く楽しくなるんだろうなあ。やっぱりいくつになっても勉強は大…
読んだ本いろいろ 5
2015年8月21日
2023年9月12日
「文明崩壊」上下巻 ジャレド・ダイアモンド(2005)
タイトル通り、ある文明が崩壊するときどういう原因があり、どういうふうに滅びていくのかを、主に「環境」という観点から探った本。上下巻でメチャクチャ長いが、参考文献もメチャクチャ多いので、そこは致し方ないかも。作者は学者だし、こういう細かい調査の目的や経緯や出たデータ云々等、端折れないのだろうなあと気持ちはわからんでもないが、私のような一般人には正直つらかった。ぶっちゃけ、えんえん続く調査云々の話はナナメ&飛ばし読みしましたすみません。
結論的には、文明の継続には今も昔も「食」の問題が第一のキーワード…
読んだ本いろいろ 4
2015年8月17日
2023年9月13日
なんとなく思い立って、心理学関係の本を続けざまに読んでみた。 「平気でうそをつく人たち」虚偽と邪悪の心理学 M・スコット・ペック
内容とタイトルが微妙に合ってない気もするが、良書。
ここでいう「平気でうそをつく人」というのは、自己の利益のため(問題や責任から逃げるため・自分を『自身が考える範囲内での』良い人に見せるため)には手段を選ばない人、ということ。
そういう人は普段まるきり普通、むしろ地域活動などに積極的だったりする、常識的ないい人として生活しているが、ひとたび「自己のあるべき姿」が損なわれるまたはその危険があると判断すれば、対象に向けて執拗な攻撃…
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